猫の爪切りはしなくていい?|爪が自然に丸くなる特許技術の仕組みと今わかっていること

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たにぐち

2026年4月16日

「猫の爪切り、しなくていい方法はないのかな」——猫と暮らしていると、一度は考えたことがあるのではないでしょうか。結論から言うと、爪切りを完全になくす方法は今のところありません。ただし、爪とぎに「やすり」の研磨機能を加えることで、爪先が自然に丸くなり、爪切りの頻度を減らせる可能性はあります。この記事では、爪を切らないとどうなるのか、猫の爪とぎの仕組み、爪先が丸くなる特許技術、そして今わかっていることを、チェルシー(愛猫・9キロ)での実体験をまじえてお伝えします。

猫の爪を切らないとどうなるのか

正直に言うと、チェルシーの爪切りは、いつも先延ばしにしたくなる。

爪切りを手にした気配を察した瞬間、9キロの体がソファの下へ消える。引っ張り出して抱えた時点で、チェルシーの目にはもう、はっきりとした拒絶が浮かんでいる。大好きな家族に押さえつけられ、大嫌いなことをされる数分間。この時間だけ、私はチェルシーにとって「信頼できない人間」になる。

それが、つらい。

できることなら回数を減らしたい。嫌われる時間を、少しでも短くしたい。

でも、切らずに放っておくとどうなるのか。

野生の猫は、狩りや木登り、硬い地面を歩くことで自然と爪が摩耗する。でも室内猫にはそれがない。爪とぎはするけれど、それは爪を短くする行為ではない(この仕組みは後ほど詳しく書く)。放っておけば爪はどんどん伸びていく。

伸びすぎた爪が引き起こすことは、思っていたよりも深刻だった。

  • 巻き爪: 爪が弧を描いて伸び続け、肉球に刺さる。特にシニア猫や、あまり爪とぎをしない猫に起きやすい。刺さった部分から感染症を起こすこともある
  • カーテンやカーペットへの引っかかり: 鋭く伸びた爪が繊維に絡まり、猫がパニックになって暴れる。爪が根元から折れたり、指を脱臼するケースもある
  • 飼い主や同居猫へのケガ: チェルシーの顔ふみふみで私の顔が傷だらけになったのは序の口。多頭飼いでは、じゃれ合いの延長で深い引っかき傷になることもある
  • 家具や壁への被害: これは猫の健康とは別の話だけれど、鋭い爪でソファや壁紙がボロボロになるストレスは、飼い主と猫の関係にじわじわ影響する
猫の爪の危険性

猫の爪切りが大変なのはよくわかる。嫌がる猫を押さえて切るのは、飼い主にとってもつらい。チェルシーも爪切りの気配を察すると、すっと隣の部屋に消えていく。

でも、切らないわけにはいかない。猫の体を守るためにも、一緒に暮らしていくためにも、爪切りとは向き合っていくしかない。

そのうえで、爪切りの負担を少しでも減らす方法はないか。それが、つめまるの出発点だった。

チェルシーの爪が、丸くなっていた

チェルシーには、私の顔でふみふみをする癖がある。両前足を顔に押し付けて、ぎゅっ、ぎゅっ。愛情表現なのはわかっている。でも、爪が尖っていると、これが痛い。痛すぎる。

(つめまるを開発した理由のひとつが、実はこれだったりする。)

つめまる——NeCoNeの特許技術を使ってnyansが開発した、やすり付きの爪とぎだ。

つめまる製品写真

猫がとぐだけで爪先が丸くなる仕組みを持っている。

つめまるの商品ページを見る ▶︎

その試作品をチェルシーに使ってもらい始めて数週間。ある晩、いつものようにチェルシーが顔の上でふみふみしていた。9キロの重さが顔にのしかかる。

でも、あれ。いつもほど痛くない。

ふみふみが終わって眠りに落ちたチェルシーの前足を、そっと見た。

5本の爪のうち、3本の先端に丸みがあった。残りの2本は、鋭いまま。

チェルシーの爪先が丸くなった様子

(あれ、丸くなってる。)

嬉しかった。でも同時に、なぜ全部じゃないんだろう、と思った。同じ爪とぎを使っているのに。

この「なぜ全部じゃないのか」の答えは、後半で書く。

その前に、そもそもの話をさせてほしい。猫の爪とぎって、実は何をしている行為なのか。

「爪とぎしてるから爪切りしなくていい」は本当か

私はずっと、チェルシーが爪とぎをしているのを見て、「研いでるんだから、少しは丸くなってるんじゃないかな」と思っていた。

でも違った。

猫の爪は多層構造|研ぐたびに鋭い新品が出てくる

猫の爪は、人間の爪とまったく構造が違う。

人間の爪は一枚の板。猫の爪はタマネギだ。中心に骨があって、その周りを何層ものケラチンの殻が重なっている。外側が古くて、内側が新しい。

爪とぎのそばに落ちている、あの薄い三日月型の欠片を見たことがあると思う。あれは爪が折れたのではなく、いちばん外側の古い殻が剥がれ落ちたもの。

猫の爪の多層構造

そして剥がれた下から出てくるのは——新品の、鋭い爪。

つまり猫は、爪をとぐたびに、鋭い爪を新しく出している。研いだ直後がいちばん鋭い。「爪とぎしてるから爪切りしなくていい」は、残念ながら間違いだ。爪とぎは爪を整える行為ではなく、鋭い新品を出す行為なのだ。

爪とぎで爪が丸くなる特許技術|つめまるの仕組み

じゃあ、爪とぎで爪を丸くすることはできないのか。

できる。爪とぎに「やすり」の要素を加えればいい。

やすり付き爪とぎのコンセプト図

普通の爪とぎで起きているのは「引き剥がし」だけ。古い層を剥がして、新しい鋭い爪を出す。

つめまるの研磨メカニズム

つめまるには研磨機能を持つやすりが組み込まれている。猫が爪をとぐワンストロークの中で、「古い層の引き剥がし」と「爪先の研磨」が同時に起きる。猫にとっては「いつもの爪とぎ」と変わらない。ただとぐだけで、爪先が少しずつ丸くなっていく。

この技術は、やすり付き爪とぎの特許(特許第6902175号)を持つ株式会社NeCoNeさんからライセンスの許可をいただき、nyansのバージンパルプを使用した強化ダンボールで再設計したものだ。

丈夫で安心な素材|バージンパルプの強化ダンボール

猫は爪とぎに顔をこすりつけるし、舐めるし、噛む。だから素材には妥協しなかった。

つめまるの土台はバージンパルプを使用した強化ダンボール。バージンパルプ木材から直接作った繊維を使っているから、清潔かつ繊維が長く密度が高いから、研ぎカスも出にくい。

やすりにはスポンジを内蔵して、肉球を傷つけない設計にもした。

やすりのスポンジ内蔵構造

すべての爪が丸くなるわけではない|つめまるの「今」と「これから」

冒頭の話に戻る。

チェルシーの3本の爪は丸くなった。でも2本は鋭いまま。なぜだろう。

次の日からチェルシーが爪とぎを使う様子を注意深く観察した。

チェルシーは爪とぎの端っこを研ぐのが好きだった。真ん中のやすり面ではなく、わざわざ端っこに爪を立てる角の部分に引っかけるようにして、ガリガリ。力の入れ方も、当たる位置も、その日の気分で微妙に変わる。やすり面にしっかり当たる爪と、ほとんど当たらない爪が、どうしても出てしまう。

猫によって、爪とぎのクセは全部違う。力の入れ方、体の角度、好むポジション。だから、やすりに当たる爪と当たらない爪がある。

そしてもうひとつ、もっと根本的な課題がある。そもそもつめまるを使わない猫がいるということだ。

警戒心の強い猫は、やすり面の感触や見た目を嫌がって爪とぎ自体を避けることがある。あるいは、つめまるを使っていても、やすりがない場所を選んで研ぐ子もいる。

つまり、つめまるの課題は2つ。

  1. 使う猫の中でも、やすりに当たる爪と当たらない爪がある(チェルシーの3本/2本問題)
  2. そもそも使ってくれない猫がいる(やすりの感触・見た目・位置への警戒)

(正直に言えば、悔しかった。仕組みは合ってる。でも完璧じゃない。)

つめまるを使えば爪切りが不要になるかと聞かれれば、正直に「不要にはなりません」と答える。爪先の鋭さは軽減できるが、爪の「長さ」を管理する爪切りの役割は残る。

それでも、使ってくれた猫には確かな効果が出ている。爪先が丸くなれば爪切りの間隔は伸びるし、1回でも回数が減れば猫のストレスは確実に減る。「爪切りが不要」にはならなくても、「爪切りの負担を減らす」ことには意味がある。

獣医師が実際に試してわかったこと

「使う猫には効果が出る」——これは私たちの実感だけではない。獣医師の方にも試していただいた。

実は、その獣医師の猫ちゃんはつめまるを使わなかった。まさに先ほど書いた「使わない猫」の問題だ。そこでスタッフの猫ちゃんに試してもらったところ——

獣医師スタッフの猫の爪先が丸くなった様子

爪先がはっきりと丸くなっていた。

「猫の爪は狩りのための鋭い武器ですが、室内で暮らす猫にとっては、その鋭さがカーテンへの引っかかりによる怪我や、同居猫・飼い主への思わぬ外傷を招くリスクにもなります。『つめまる』を実際に試したところ、猫が本来持つ『爪を研ぐ』という習性を活かしながら、先端だけを安全に丸めることができていました。無理に爪切りを強いるストレスを軽減しつつ、日常の安全性を高められる非常に画期的なケア用品だと感じます。室内飼育における猫との共生をよりスムーズにしてくれるアイテムですね。」

——獣医師コメント

使う猫には、ここまではっきり効果が出る。

そしてその実感は、獣医師だけのものではなかった。

60人の開発部員の猫ちゃんが教えてくれたこと

つめまるの正式リリースから約3週間。60人の「つめまる開発部員」から、アンケートが届いた。

届いた声を、いくつか紹介させてほしい。

「爪切りが大嫌いな子の爪が少し削れて、遊んでいる時にうっかり猫の手が当たってもケガしなくなり非常に嬉しいです!」

——善吉くん(6〜9歳 / 5kg以上)

「すごく感じる。爪が丸くなった・痛くなくなった」

——テミンくん(1〜2歳 / 5kg以上)

「警戒せずに使い始めてくれました。全く気にせずやすりごとバリバリ研いでいる」

——ぽんちゃん(3〜5歳 / 5kg以上)

「全く気にせずやすりごとバリバリ研いでいる。少し感じる」

——トアくん(3〜5歳 / 5kg以上)、ファニちゃん(3〜5歳 / 標準体型)

やすりごとバリバリ研いでくれる猫には、しっかり効果が出ている。爪の丸みを実感した飼い主さんからは「爪切りの頻度が減った」「引っかき傷が減った」という声も届いている。

そして、開発部員の声は「もっと良くするためのヒント」もたくさんくれた。

「真ん中で研ぐのでやすりにもっと当たるようにしてほしい」「どこで研いでもやすりに触れる設計にしてほしい」「大型猫用にもう少し大きいサイズがほしい」——こうしたリアルな声が、次世代つめまるの設計図になっている。

やすりの配置をもっと広げること。やすりの見た目をダンボールに近づけて自然に使えるようにすること。大型猫向けのLサイズを作ること。開発部員の猫ちゃんたちのおかげで、進化の方向が見えてきた。

そして、もっと多くの猫ちゃんの声が集まるほど、つめまるはもっと良くなる。

つめまる開発部員募集|あなたの猫ちゃんのデータが次世代を作る

ここまで読んでくださったあなたに、お願いがある。

つめまる開発部員募集 LINE登録はこちら

つめまるを使ってくれた猫ちゃんの声を教えてほしい。使わなかった猫ちゃんの声も、同じくらい大切だ。

nyansでは、つめまるの正式リリースに合わせて「つめまる開発部員」の募集を開始した。資格はひとつだけ。つめまるをご購入いただきお試しいただくこと。

つめまるを購入して開発部員になる ▶︎

開発部員にお願いしたいこと

アンケートで猫ちゃんの様子を教えてください。

  • つめまるを使ってくれましたか? 使わなかった場合、どんな反応でしたか?
  • どのあたりで爪を研いでいますか?(上部・真ん中・下部、やすり面かどうか)
  • やすりの感触を気にしていますか?
  • どんな体勢で使っていますか?

やすりの位置、色、太さ——猫が警戒せずに使ってくれる条件は何か。1匹でも多くの猫のデータが集まれば、次世代のつめまるはもっと多くの猫に届くものになる。あなたの猫ちゃんのデータが、その鍵になる。

猫ちゃんの気分が乗らないときは、無理せず気長に試してみてくださいね。

開発部員へのお礼

いただいたデータをもとに改良した「つめまる・進化版」を、抽選で10名様にプレゼント。

あなたの猫ちゃんの声が、次世代の【つめまる】を作ります。

部員になってくださる方はつめまるをご購入いただいてから公式LINEから【つめまる】とメッセージを送ってください。

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よくある質問(FAQ)

Q. 猫の爪切りはしなくていいですか?つめまるがあれば不要ですか?

つめまるを使っても、爪切りが完全に不要になるわけではありません。また後ろ足は丸くなりません。つめまるのやすり機能で爪先の鋭さは軽減できますが、爪の「長さ」を管理するのは爪切りの役割です。ただし、爪先が丸くなることで「今すぐ切らなきゃ」という緊急度が下がり、爪切りの間隔を伸ばせる可能性はあります。

Q. 猫の爪切りの頻度はどれくらい減らせますか?

個体差が大きく、一概には言えません。弊社の猫(チェルシー)の場合、爪切りの間隔が以前より少し延びた実感があります。ただし、猫の爪のとぎ方のクセ、爪の成長速度、つめまるの使用頻度によって効果は変わります。年齢別の爪切り頻度の目安については、下記の記事をご覧ください。

Q. うちの猫がなかなか使ってくれません。どうすればいいですか?

猫ちゃんによって新しい爪とぎへの反応はさまざまです。まずは、お家の爪とぎをつめまるだけにして設置してみてください。他の爪とぎがあると、慣れた方を選んでしまうことがあります。それでも興味を示さない場合は、つめまるの表面にまたたびを少量振りかけてみるのもおすすめです。猫ちゃんの気分が乗らないときは無理をせず、気長にお試しください。

Q. 開発部員になるにはどうすればいいですか?

つめまるをご購入後、nyansの公式LINEから【つめまる】とメッセージをお送りください。アンケートフォームをお届けいたします。猫ちゃんの爪とぎの様子を教えていただくだけで結構です。いただいたデータが、次世代のつめまるを作る力になります。

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まとめ|爪切りは「不要」にはならないが、「負担」は減らせる

「猫の爪切り、しなくていい方法はないのかな」。この記事は、その問いから始まった。

猫の爪とぎは、爪を鋭くする行為だった。古い層を剥がして、新しい鋭い爪を出す。だから「爪とぎしてるから爪切りしなくていい」は、残念ながら間違いだ。

つめまるは、そこに「やすり」の研磨を加えた。ただとぐだけで、爪先が少しずつ丸くなる。

すべての爪が均一に丸くなるわけではない。猫ごとにとぎ方のクセが違うから。爪切りを完全に不要にする魔法ではない。

でも、爪先が丸くなることで爪切りの間隔は伸びる。1回でも爪切りの回数が減れば、猫のストレスは少しだけ軽くなる。

爪切りを「不要」にすることはできない。でも「負担」は減らせる。そのためにこの技術がある。

猫と飼い主の暮らし

つめまるは6,980円(税込)。nyansのオンラインショップからお求めいただけます。

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ご購入後、下記のLINEから【つめまる】とメッセージを送ってください

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この記事は猫の爪ケアに関する一般的な情報を提供するものであり、医療上のアドバイスではありません。爪切りの頻度や方法については、個体差があります。猫の健康に関する判断は、かかりつけの獣医師にご相談ください。つめまるは爪切りの代替ではなく、爪切りの頻度を減らせる可能性のある補助的な製品です。

なお、記事に掲載している商品の素材・デザイン・イメージは、今後のリニューアルにより変更となる場合がございます。

参考文献

1. Homberger, D.G. (2009). "Hammock model of the outer sheath (unguis) of the claw of the domestic cat (Felis catus) with respect to its evolutionary-developmental origin." Journal of Anatomy, 214(5), 660-672.
2. Contreras, E.T. et al. (2025). "Feline claw growth rates and morphological assessment in domestic cats." Veterinary Dermatology, 36(2), 145-158.
3. AAFP (2021). "AAFP Feline Senior Care Guidelines." Journal of Feline Medicine and Surgery, 23(6), 613-643.

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